
いぐさのかごの「もの物語り」
かわいいだけじゃない、たくさん入る頼もしさ。
手にとってみると、しっかりとしたいぐさの感触が頼もしくもあたたかい。
お出かけバッグにも収納かごにも使えて、いぐさの香りや、時がたつにつれて変化する風合いも素敵です。
まずは民藝品を使ってほしいから、日常にも取り入れやすいかごたちをお届けします。
すいかかご・びんかごとは
いぐさ産業が盛んであったこの土地で作られ、使われてきた生活の道具たち。すいかを入れたり、瓶を持ち運んだりするためのかごです。もともとは畳や花ござを生産する傍ら、いぐさの端材で編まれていました。
当地でいまもこのかごを作っているのは須浪亨商店。昔のようにすいかを入れたり市場へ買い物に行ったりすることはなかなかありませんが、現代の生活でもバッグとして、野菜や瓶を入れるかごとしてなど、日常のなかで使っていきたい道具です。

「このかご、めっちゃかわいくない!?」
見た目はもちろん、その名前もかわいい「すいかかご」と「びんかご」。でもこのかごたち、かわいいだけではありません。
畳を作る際に余ったいぐさで作られるエコでエシカルなバッグで、いまの生活にも取り入れたいもの。
固すぎず柔らかすぎず、収納力もなかなかとあって、頼もしさも兼ね備えています。

まず、一番便利で一番使いやすいものを
今作られているいぐさのかごには数種類の大きさがあり、どれもかわいくてどれも便利。それぞれ用途に合わせて作られ、使われてきたというだけあって、どのかごにも欲しくなる理由があるのです。
どれにしようかなかなか決めがたい。
そんな状況で立ち返って考えるのは、おうちソクたびが届いてからたくさん使ってもらえるものはどれだろうということ。使ってもらえることを念頭に、持ち運びやすさや収納力の高さを重視して考えていくと、もともと使われていた基本形にたどり着きました。
すいかかごは持ち手の長いもの、びんかごは一升瓶やワイン瓶が入るサイズのもの。いずれも昔ながらの形です。
バッグにしてもよし、従来のようにすいかを入れてもよしです。

もともとはお酒や醤油の瓶を入れて運ぶために、一升瓶が入る大きさのびんかごが使われていたそう。そこから派生して、すいかを持ち運んだり川で冷やすためのかごが作られ、いまに至るまでには入れるものや用途に合わせて小さめのものや中くらいのものなど、他のサイズも誕生しました。

※上記の画像商品は今回の商品とは別のものです

季節や経年による変化も味わい深い
作られたばかりのかごは青々としていて、いぐさの香りも爽やかなもの。それが、使っていくうちに日光を浴びたり水分も抜けたりして、だんだん薄茶みを帯び、軽くなっていきます。届いた直後のかごも、使ったり時を重ねたりすることで変化していくかごも、お楽しみください。

実際にお出かけしたり何かを入れてみたりすると
いぐさは畳やござの原料。そのいぐさを撚って縄状にしたもので編まれています。
持ってみると、しっかりした硬さを感じると同時に、網目になっている袋部分からはしなやかさも感じます。
収納力は思った以上のもの。
すいかかごには、長財布、スマホ、ポーチ、ハンカチを入れてもまだ、文庫本やA5サイズほどのノートなども入るほどのゆとりがあるので、お出かけには充分。
びんかごは、一升瓶やワインボトルがすっぽり入る大きさです。

通気性があるので野菜や果物の保存にも優れています。何が入っているかもわかりやすく、見える収納も見せる収納も同時にかないます。
ストールなど巻物やハンカチを入れたり、レジ袋やエコバッグを入れたり、リモコンを入れたりと、活躍する場所もたくさん見つかります。

耐久性もなかなかのもの。耐久性は、すいかや一升瓶を持ち運べる実力があります。
昔はこのかごにすいかを入れたまま川で冷やしていたとか。現代ではそういった使い方はあまりしないかもしれませんが、水に浸かってしまっても乾かせばまた使えます。
ただ、乾いた後には黒ずみ感がでてくるので、きれいな色合いを保ちたい場合は、水がかからないように使用なさることをおすすめします
いぐさが材料なので、基本的には畳と一緒。畳が変色するのと同じように自然に変化していき、畳がカビてしまうような環境ではカビに注意です。丁寧に使っていてもいつか寿命を迎えてしまうこともありますが、手を入れればまだ使える場合はリペアも対応してくださいます。
ちなみに国分さんは

いぐさのかごが編んできたもの
いぐさ文化のあった当地。昔はみんなが作れたかご
古くは日本有数の産地として、たくさんのいぐさ産業があった当地。すいかかご・びんかごを作っている須浪亨商店でも、以前は畳やござを作っていたそう。
畳の端材を使ってかごなど生活の道具が内職的に作られ、生活に密着した使われ方をしていました。

いま作っているのは須浪亨商店だけ
昔は多くの家で自分たちが使う道具としても作られていたいぐさのかごたちも、いまこの土地で作っているのは須浪亨商店さんだけ。
当代の5代目須浪隆貴(りゅうき)さんが、子どものころから先々代であるおばあちゃんを手伝っているうちに覚えたというかごの作り方をベースに、いまの日常生活のなかでも使いやすくありたいと、独自の工夫や調整を入れながら編まれています。

短いいぐさがかごになるまで
編むことがスタートではありません。い草を仕入れたらまず、縄状にしていくことから始まります。まっすぐだったい草が縄になり、そして編まれて立体的なかごに。

すいかかごの場合、持ち手のぐるぐる巻いてある部分は除いて、だいたい2mの長さのいぐさの縄が16本必要になるそう。8本ずつまとめたものを2つ揃えて、かごの底の方へ向かって編んでいきます。

こういうところも知ってほしい
この隙間のある網目の良いところは、伸縮性や通気性だけではありません。
この網目は七宝模様と言われるもので昔ながらの縁起の良い模様なのです。
自分で使うにも贈り物を包むにも言うことなしの網目です。
畳やござを好きな猫も少なくありません。ということは、いぐさのかごもやっぱり気になるわけです。

品質だけではない、このかごの魅力
「今の生活のなかでも理にかなったものを作っている」
昔作っていたものをそのまま作り続けているわけではなくて、いまの生活にあっても理にかなっていると感じるものを作られているそう。例えば吊り下げることを考えた持ち手の長さや、水筒やペットボトルを入れたりなど、ちゃんと生活のなかで使えるものが作られています。
「畳の産地の、畳にならないものから作られたもの」
畳やござを作るためには、長いいぐさが必要になりますが、全てが長く成長するとは限りません。畳には使えない、丈の短いものや余ったいぐさを使って作られたのが、いぐさのかごをはじめとした生活のための道具でした。
いま、当地ではいぐさ産業は衰退してしまいましたが、かごを編む原料はいぐさの産地から、やはり丈の短いものなどを仕入れて作っているそう。
アイテムについて
また、ページをご覧いただいている環境によって、実際の色合いや風合いと多少異なる表示となっている場合がございます
■すいかかご サイズ:径22cm×高さ25cm(持ち手含む46cm)、重さ:170g、素材:いぐさ
■びんかご[大] サイズ:径12cm×高さ30cm(持ち手含む46cm)、重さ:90g、素材:いぐさ
■一筆箋[○○和紙製] サイズ:縦10.5cm×横14.8cm、素材:手漉和紙
納品時期について
第1期から第4期にかけてのお届けとなります。
発送時期はわかり次第お知らせいたします。
旅先にて生産を進めていただいておりますので、到着まで楽しみにお待ちくださいませ。
※お知らせ方法はLINE会員様の場合はLINEメッセージにて、メール会員様の場合はメールでのお知らせとなります
※お申込順での発送となります。他プランと同時にお申込みの場合は、すべての内容が揃ってからの発送となります
注意事項
- 本プランは一律980円の配送手数料です。1個のお申込みでも複数個のお申込みでも980円でのお届けとなります。一度のお申込みで「飲み心地もやわらかな透明コップと民藝旅気分」と足し合わせて複数個のお申込みであっても一律980円です
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作っているところを見て思わず「手が荒れそう!」とおっしゃっていましたが、かごを手にして話を聞いているうちに「あたたかいですよね、さわり心地とか、、、育てたい」と。
持ち手から伝わる自然の感触がなんとも心地良く、打ち合わせ中も始終かごを手にして、ぬくもりを感じていた国分さんでした。