「温泉湯豆腐」の美味しさを知る城島社長。
今回、温泉湯豆腐と旅先の魅力を徹底調査して伝えるべく城島社長と取材旅へ。


鍋のなかでとろける湯豆腐
温泉湯豆腐の魅力は、なんと言ってもこれまで味わったことのない食感。
火にかけてしばらく待つと、だんだん溶けてくる豆腐。水分と豆腐との境界線がゆるゆるとぼやけてきます。お湯の白濁感や豆腐の角が丸くなってきたところで、豆腐をすくって口に運ぶと…とろとろで、ふわふわで、もちもちで…なんとも表現し難い、これまで出会ったことのないとろけ感がひろがります。
温泉湯豆腐の聖地へ
温泉湯豆腐はどこにでもあるものではありません。
とある温泉地の温泉水で調理するからこそ、とろけます。
今回訪れたのは、温泉湯豆腐といえばここ。ここといえば温泉湯豆腐と言っても過言ではない、とある温泉街。
どんな豆腐で温泉湯豆腐が作られているのか…旅先に到着すると、宿のみなさんも豆腐屋のみなさんもあたたかく迎えてくれ、温泉湯豆腐について教えてくれました。




旅先で出会った
お豆腐屋さん4店舗
温泉湯豆腐が名物であるご当地。他の土地と比べ、昔ながらの豆腐屋も多く残っています。今回「とろける温泉湯豆腐旅気分」に参加してくれたのは、4店舗。地元のお豆腐屋さんである福田さん、平川さん、楠本さん、藤川さんが協力してくださいました。
みなさん普通の豆腐を作って販売していることはもちろんですが、温泉湯豆腐についてもお店独自のセットを作っていて、温泉湯豆腐専用の豆腐や、温泉湯豆腐にするには欠かせない調理水やたれにもこだわりや特徴があります。温泉湯豆腐への想いもあわせて、お話を伺ってきました。
それぞれのこだわり豆腐でいただく、
温泉湯豆腐の特徴

—箸が「柔らかい」と言った。
「奥ゆかしい味わい」福田さんの豆腐
「自分は豆腐以外のことはなにもできないんです。豆腐を作るからには、食べる人に喜んでもらいたいと思っています。」そう語る、お豆腐屋さん2代目の福田さん。
さっそくいただこうと、福田さんの豆腐をすくった瞬間…
あ、箸が「柔らかい」と言いました。
豆腐が固まりかけのような状態で、豆腐作りの途中段階のような状況!
福田さんの豆腐で作られた温泉湯豆腐は、すくうのが難しいくらいのとろけ具合。これは糖度の高さと炊き方で調整されているそうですが、詳しくは秘密。
舌にのせるといなくなるような、雪で例えると新雪のような、これぞ温泉湯豆腐という食感をまず味わいます。次に専用のたれをつけていただくと…
うん、美味しい!奥ゆかしい、大人の味がします。これ、湯葉が好きな人にもたまらないですねー!
たれはどれだけかければいいものですか?
日本の西と東では、好みの味の濃さが違うんです。全国の方に楽しんでいただけるよう調整しているので、お好みの濃さで楽しんでください。
いやー、相当計算尽くされていますね。
福田さんは、先代であるお父さんから「教わる」というより「見て学ぶ」ことで豆腐作りを習得されてきたそう。とろけ具合やたれの調整も、豆腐作りにご自身の感覚を研ぎ澄ませながらの毎日。実直な人柄で繊細なお豆腐を作られています。


煮汁にもとろけ出した旨味を感じる。
平川さんの豆腐
「この土地の豆腐はどこにも負けないポテンシャルがあると思っています。豆腐といえばこの場所なんだということを伝えていきたい。」平川さんはそういった想いで豆腐や温泉湯豆腐に向き合い、豆腐文化の発信をしています。
まずは一口。
あ、意外としっかりしていますね。
私たちは、鍋の主役にもなれる温泉湯豆腐を考えています。豆乳濃度が高めなので、溶けるのにやや時間を要しますが、その分溶け出した汁も濃厚になります。
たしかに、お野菜なども入れて食べていただくのもよさそうです!カニとかレタスとかを入れたくなっちゃいました。
とろけてきた豆腐にも溶け出した煮汁にも、豆腐としての個性をしっかり感じる平川さんの豆腐。鍋料理のように他の具材を入れた際にも、脇役とはならず、豆腐の旨味で他の具材を引っ張っていくような存在感です。
たれをつけていただいても、豆腐の濃度も高くしっかり絡み合い、城島社長からは「豆腐を主役にしたくなる味わい!お肉入れても合いそうですね!」との声。
「この土地ならではの豆腐や温泉湯豆腐は、国内はもとより世界にも通用する。」平川さんは、他県にも店舗を構えたり、豆腐パフェや豆乳もちを作ったりするなど、豆腐文化を拡げるために日々邁進されています。


うちの松岡タイプ。
どこでも味が出るような、楠本さんの豆腐
まず、大豆の香りを感じる楠本さんの豆腐。楠本さんの豆腐は他の豆腐とは少し違って、火にかけてもなかなか白濁感が出てきません。
見た目は温泉湯豆腐かな?て気づかないかもしれない。ただ、表面を見ると温泉湯豆腐な感じが出ています。
火をかけ続けていくと、お豆腐がだんだん無くなっていくんです。
心配する必要はありません。白濁しないのは豆腐の成分によるもので、よく見ていると豆腐の表面がだんだん揺らぎ、大豆の香りも漂ってきます。
見た目にはわかりにくくても、豆腐はちゃんととろけていてなめらかさを感じます。
なめらかです。形はしっかりしていても、なめらかな食感があります。とっつきやすい温泉湯豆腐。
たれをつけていただくと…
子どもも安心して食べられる、バランスが取れた味です。主役にもなれるし、引き立て役にもなれる…うちの松岡タイプ。どこでも味が出る。
いままで豆腐嫌いだった小さい子どもが、私たちのお豆腐で食べられるようになったという声をいただくことも多いです。
日頃は豆腐の移動販売もしていて、買い物にお出かけすることが難しいお宅へも豆腐を届けている楠本さん。豆腐も楠本さんも、子どもから高齢者の方々まで、幅広く地域から親しまれていました。

先代のお父さん・お母さんの
喧嘩の末に生まれた良いとこどり。
藤川さんの豆腐
外側がふわっとしている、でも舌でかもうとするともちっと弾力性を感じる!
とろけつつも弾力性があるという、真逆のようにも感じる特徴を併せ持つ藤川さんの豆腐。これは先代であるお父さんはやわらかさにこだわり、お母さんは弾力性にこだわりを求めた結果。相反するこだわりに喧嘩をしながらも、お互いの良さを取り入れた末に、このハイブリッド型ともいえる豆腐が完成したそうです。
ハイブリッドだ。お父さんとお母さんの豆腐づくりのこだわりが出てる!。名付けるなら、低反発豆腐。
「先代の製法をきちんと継いでいきたい。」と語る藤川さん。藤川さん自身もにがりをまったく知らないところからはじめ、全国のにがりを調べるなどして、先代が作った豆腐をしっかり継承するための豆腐作りにこだわりがあります。
たれが濃厚ですね。見てください、この濃厚さ。
ありがとうございます。たれも2代目からの味を継いでいます。
粗めにすりつぶしたごまとの食感がお豆腐とベストマッチ。たれにも食感てあるんですね、もうちょっと入れたくなる。これでラーメンのスープを作っても良さそうな…これでラーメン店開きたい。笑
当地で50年以上の歴史を持つ藤川さんの豆腐。2代目のご両親からのこだわりが、当代へと着実に継承されています。
4店舗のお豆腐を、
「とろとろ」・「ふわふわ」・「もちもち」を使って表現すると…
- 福田さんのお豆腐は
-
とろとろ×とろふわ!とろとろとろける、奥ゆかしい味わいを感じてください。
- 平川さんのお豆腐は
-
とろとろ×ふわもち!とろけつつもしっかりした主役級の豆腐の存在を感じてください。
- 楠本さんのお豆腐は
-
とろふわ×もちもち!大豆の香りと、とろけ出す様子さえも優しい豆腐を感じてください。
- 藤川さんのお豆腐は
-
とろとろ×もちもち!とろとろと弾力、そして濃厚だれを感じてください。
どの温泉湯豆腐セットが届くかは、到着するまでのお楽しみ。
とろとろ系なのかふわふわ系なのか、はたまたもちもち系なのか。どのセットが届いても間違いのない4店舗の温泉湯豆腐セットです。
どんなお豆腐が届くのかおなかを準備してお待ちくださいね。
※販売期間終了しました。たくさんのお申込みありがとうございました!
